超異分野学会 東京大会2025に参加しました

ヒト臓器チップで「心臓」と「腎臓」をつなぐという挑戦

2025年3月7日、ベルサール新宿グランドにて開催された超異分野学会 東京大会2025にて、Physiaura代表・高橋賢(岡山大学)が研究発表を行いました。本大会は、研究者、ベンチャー、大企業、町工場、さらには中高生までが一堂に会し、「共感をつくり、領分を広げる」ことを目的とした、まさに異分野融合のための実験場です。
本大会は、株式会社リバネスが主催しています。

発表テーマ

「ヒト臓器チップによる心臓および腎臓機能の再現」

今回の発表では、ヒト臓器チップ(Microphysiological Systems)技術を用いて、心臓と腎臓という薬効・毒性評価において極めて重要な2臓器の機能を、ヒト細胞レベルで再現する取り組みを紹介しました。

心臓チップでは、ヒトiPS細胞由来心筋細胞を用い、拍動というダイナミックな生体機能をチップ内で再構築。薬剤投与に対する収縮応答をリアルタイムに評価できる系を構築しています。
一方、腎臓チップでは、近位尿細管上皮細胞と血管内皮細胞を共培養することで、物質輸送や代謝機能を再現し、薬物の排泄・毒性評価に直結するデータ取得を可能にしました。

なぜ「心臓 × 腎臓」なのか

医薬品開発において、動物実験ではヒトの反応を正確に予測できず、臨床試験で失敗するケースが後を絶ちません。特に心臓と腎臓は、副作用のボトルネックになりやすい臓器です。
Physiauraでは、ヒトの生体機能を“チップ上でつなぐ”ことで、より現実に近い薬効・毒性評価を実現することを目指しています。今回の発表は、その第一歩となる成果の共有でした。

超異分野学会で得られたもの

ポスター・ブースでの議論では、製薬企業、サプリメントメーカー、異分野研究者の方々から多角的な視点をいただきました。
「どの段階のスクリーニングに最も刺さるのか」「臓器間相互作用をどう事業化につなげるか」といった問いは、研究室では生まれにくい刺激です。まさに“超異分野”の名にふさわしい時間でした。

今後に向けて

今後は、心臓チップと腎臓チップを連結した臓器間相互作用モデルの構築を進め、流体力学制御やAI解析を組み合わせることで、より高精度な薬剤評価プラットフォームへと進化させていきます。
Physiauraは、動物実験に依存しない医薬品開発の未来を、現実のものにしていきます。

共同研究や事業連携にご関心のある方は、ぜひお気軽にお声がけください。
次の一歩は、きっとこの出会いの中から生まれます。

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学会発表

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