2025年3月17日、フィジオーラ代表の高橋賢がAPPW2025 (The Annual Physiology and Pharmacology Workshop 2025)にて、臓器チップ技術の最前線について発表しました。発表は大きな注目を集め、多くの質問が寄せられ、活発な議論が交わされる盛況なセッションとなりました。
APPW2025 シンポジウム [1S14m] での発表
シンポジウム情報
- タイトル: ヒト組織によるヒューマンバイオロジーの新展開
- 日時: 2025年3月17日(月) 8:30 〜 10:20
- 発表タイトル: Revolutionizing Physiology: Advances in Organ-on-a-Chip Technology
- 発表者: 高橋 賢(岡山大学 学術研究院医歯薬学域 システム生理学)
本シンポジウムでは、ヒト組織を活用した新しいバイオロジー研究の展開について議論されました。高橋は、臓器チップ技術が生理学研究にもたらす革新について紹介し、最新の研究成果を報告しました。
臓器チップ技術の革新
- 心臓チップ: より心臓に近い構造と強力な自発的収縮を持ち、精緻な血管機能を備える
- 腎臓チップ: 近位尿細管におけるブドウ糖や尿素窒素の輸送機能の再現
- 血液脳関門チップ: 血管内皮細胞、星状細胞、周皮細胞よりなる血液脳関門
未来の生理学研究への応用
臓器チップ技術は、単なる薬効・毒性評価ツールを超え、新しい医療研究の方向性を示す可能性を持っています。特に、
- 疾患モデルの構築(病態チップ)
- パーソナライズ医療(個別化医療)
- ヒトベースの創薬スクリーニング
といった分野への応用が期待されています。
フィジオーラは今後も臓器チップの精度向上と産業応用を加速させていきます。また、共同研究や産業界との連携を強化し、次世代の創薬・生理学研究に貢献していきます。
Comments are closed